猿板

遊山黒子衆SARUの記録

山猫さんと奥物部にゆく 冬の道

冬の道

 カヤハゲに登る山道は
尾根の下を横断しているが
冬は雪が多く雪崩のリスクが高い。


◆稜線に上がる
 森林帯は雪崩が少ないと言われるが
決してそうではなく森林帯での遭難は多く
それは森林帯上の斜面と雪の量が関係し
今日はそれを知るため稜線に直登した。



                
◆山猫食堂
 ここら辺で
お昼にしましょか。
「河童さん
   お昼は任せて下さい」



 手際よく調理進める。
これは反復してこそ
体得することが出来る動き。
               
料理も楽器もバッティングも
人間は合理的な動きに気づくと
以前の動きに戻ることが出来ない。
それが力の抜けた「熟練」だと思う。



山猫さんの心のこもった
パエリアとオクラのスープ
 頂きます m(_ _)m
               
◆かえり道
 山の歩き方も同じで
急斜面や雪の歩き方など
経験を積む毎に力が抜けて
より長く歩けるようになる。


              
目もまた同じ事で
同じ場所を何度も歩くことで
見る風景が広くなり深まる。



 道標は自分の中に立てるもの
誰がさんがそう言っていたなぁ。


                 


  草ごもる鳥の眼とあふ白露かな  鷲谷七菜子