「河童ちゃんが
付き合ってくれるやったら
小屋に鯛素麺を差し入れたいがよ」
それが和宏さんの目的だった。
◆和宏さんの置き土産
もちろん付き合いますとも。
例えば登山道の整備は小屋が行い
私たちは快適に山を歩く事が出来る。
私はその事実をずっと見てきた。
夏山シーズンが終わり
紅葉までの静かなときに
今年経験を積んだ鯛素麺を
「勝手に」置いて帰りたいと言う。
「どうぞ食べて下さい」
山小屋の人びっくりしますよ d(^_^)
◆この世は全て美しい
釈迦は言う
「あたかも母が独り子に対して
善き婦人であるようにいたるところで
一切の生きとし生けるものに対して善きひとであれ」
山頂は厚い雲に覆われていたが
眼下に見える下界は晴天だった。
山の天気とはこの様なもの
人の人生もこの様なものだろう。
さあ次は
どこに行きましょうか (^_^)
物言へば唇寒し秋の風 芭蕉