猿板

遊山黒子衆SARUの記録

処暑の剣山に集うこと 雨

注連縄を潜る

 空が時々暗くなる
霧雨降る見ノ越登山口から
鳥居を潜り神の領域に入る。


雨に唄えば
 降り始めは木々が受け止め
この季小雨なら雨具は必要なく
むしろ雨を感じて歩いた方が
自然を肌で楽しむことが出来る。



 もちろんウエアは
それなりのものが必要だが。
              
◆水は命の源
 年間6500億トンの雨が降る日本は
雨や雪が川となり大地を削り平野を広げ
多くの命を養い豊かな森林を形成する。
水が全ての風景を作っているとも言える。



私たち人間も成人で
約65%の水で出来ている。
                
街でも山でも割り切って
濡れて歩けば気持ちいい。
雨具を着るから
雨が嫌いになる様に思う。



◆変化のとき
 いったん森を抜ける頃
雨が小降りになってきた。
             
 「雨止んだよ」
この先の風景が楽しみやね。



                        秋の雨しづかに午前をはりけり  日野草城