猿板

遊山黒子衆SARUの記録

立秋の黒沢湿原にようこそ 分け入る

児啼爺

 柳田國男の著書『妖怪談義』に
記述のある妖怪の一つで
老人の姿だが夜道で赤ん坊のような
産声をあげるとされている。


◆児啼爺の里
 吉野川流れる徳島県山城町
水木しげる先生の「ゲゲゲの鬼太郎」で
有名になった「子泣き爺」の生まれ故郷。



この吉野川が削った急峻な山の上に
私たちが目指す黒沢湿原が広がっている。
                     
◆天辺へ昇る
 黒沢湿原の入口祖谷口橋を渡り
山猫さんたちと合流する。



 薄暗い林道を走り
ぐんぐん標高を上げると
                     
急に目の前が開け黒沢湿原が現れる。
この時いつも不思議な感覚に陥る。



立秋の節
 暦の上では秋となるが
立秋とは名ばかりと言われ
残暑はなお厳しいが
高原からは秋のたよりが下る。
                   
 涼風吹き抜ける
ようこそ黒沢湿原へ。



                           そよりともせいで秋たつ事かいの  鬼貫