猿板

遊山黒子衆SARUの記録

tochikoな山歩き 記憶

木苺

 

 物部の森に通い始めた頃
長笹谷を詰めたところに座する
桂の大木に出会いました。




「あの桂に逢いに行ってみん?」
河童の提案で道なき道を辿ることにしました。


 久しぶりなせいか深い緑が眩しい。




 久しぶり!


                


 そしてその先は想像どおりの崩壊の跡でした。


 やっぱりね。
この先はとても歩けそうもありません。


 ザックを降ろし
カエルの目線になってみる。


               


 大地から見上げると
優しく覆ってくれているように感じます。



 河童天気予報どおり
帰り道は雨でした。

 木々が受け止めてくれている向こうは
白い雨の筋


           


 おかげで傘が要らなかったよ。


                          囀をこぼさじと抱く大樹かな  星野立子