猿板

遊山黒子衆SARUの記録

孫猿遊山「奥物部の森」 焚き火

マッチ一本

 さあ始めようか
君が待ちかねた火遊び
マッチから始まる豊かな時を。


◆火を操ること
 最初から大きい火は出来ない。
だから小さい枝から始めるんだ。
春先は雪が落とした槇が沢山ある。



そして火を熾すことは
風を操ることが大切。
火は酸素で元気なり酸素は
実は植物の廃棄物なんだ。
                    
植物の食べ物はCO2のCだけ
だから弱い酸化現象で再び炭素(C)を
CO2として大気に返してあげれば
植物は喜んでくれるんだよ。



その火を操ることが出来るのは
この地球上で人間だけだよね。
私はそれは地球の神様が
人に与えた使命だと思っている。
                     
◆寝床を構えること
 いわゆるアウトドアとは
どこに居たって明日まで生きるための
道具と使いこなす術を会得する
その様なことだと思っている。
                     
それを君のお母さんも
ここで沢山体験して
人生の肥やしにしてくれた。



だから君たちを
「山に連れて行っちゃってよ」って
送り出してくれていると
私は思っている。
                    
◆かえり道
 「おはよう」
 昨夜はずっと雨で
夜の森はお預けになったけど
ぐっすり眠ることが出来たな。
 さあ帰ろうか。
                    
お母さんの記憶も背負って
ルイも逞しくなったと感じるから
人生折り返した私だけの
登山はしばらく休んで



君たちの好奇心が続く限り
共に歩こうと思っている。
 「次は山の上に行こう!」
そうやね。付き合うよ (^_^)
           
 お地蔵さま
今日もありがとうございました。
                    


  キャンプの火こころのごとく搔きたてる  加倉井秋を