猿板

遊山黒子衆SARUの記録

立春の梶ヶ森遊山 結

寒風吹く

 チベットでよく見たタルチェ。
お経が書かれたこの五色の旗を
チベタンは風が吹くところに
張りまくっていたなぁ。


◆残雪
 奥の院から石段を登り
弘法大師が修行した谷に入る。
深くVの字に切れ込んだ地形は
日当たりが悪く雪も残りやすい。



                    
◆ゴロゴロ八丁
 この日この最短ルート
ゴロゴロ八丁を登る事とした。
 「ボクは必殺技
   四つ足走行で行くがやき!」



 この谷は名のとおり
急斜面に転石が転がる落盤帯。
その寒々とした風景の果てに
巨大な岩の門が現れる。
                 
 「ここはレオは無理やね」
流石お兄ちゃん頑張ってるね。



◆柞の森
 心配していた谷は
難なく登り切り山頂部の
なだらかな尾根道に出る。



そこは標高1,200mを越える
ブナ達が生きる自然林となる。
                
 「頂上に着いたがぁ」
そうだよ。
ここが今日の頂上だよ。
 静やねぇ。



                   一枚の餅のごとくに雪残る  川端茅舎