今日は夏道は避けて
直登し尾根に出ましょう。
いくら心が弾もうとも
冷静な判断を忘れてはならない。
◆見定めること
急登を避け尾根を巻く夏道は
雪が吹きだまり道迷いや
雪質により雪崩のリスクが増す。
冬は雪の顔色を伺う必要がある。
この日ろくべえさんがトップで
私は最後尾でルートを読んだ。
雪面は近すぎても遠すぎても
ルートが見えなくなるときがある。
◆満足すること
稜線に這い上がり
ろくべえさん達は思わず万歳!!
これが四国かと思う様な
雪を纏うでっかい西熊山が目の前に現れた。
◆アクシデント
この時私のスノーシューは
寿命を迎えバスケットが割れた。
「道具は早い目に換えんとね」
折角の休日が台無しになるものね(苦笑)
「私はここで満足しましたよ」
ろくべえさん ありがとうございます。
「お昼は栃の下にしよう」
思い残すより思い切る。
山は生きて帰ってなんぼの世界やね。
この雪なら雪崩の心配はまず無い。
皆それぞれ思ったルートで下り始めた。
「ふわふわして気持ちいいね」
私以外は・・・・(涙々)
雪嶺よ日をもて測るわが生よ 相馬遷子