秋から冬に向かう大気は
日増しに透明度をましてゆく。
その静かな変化のときを歩く。
◆朝日射す
森の木々も眠りの準備に入り
森の中が明るくなりはじめた。
「落葉の音が気持ちいいですね」
◆標高1278m
山頂着の時間が早く
訪れる人はまだ少なかった。
「木が伸びて
眺望が効かんなったねぇ」
この紅葉だと昼頃には
沢山人が訪れるだろう。
紅葉の時を遡り
口福へ下山する事にした。
◆土佐のおきゃく
いつもの避難小屋は貸し切り
さあ和宏さんの「おきゃく」が始まる。
秋の筍「四方竹」は甘辛く炒め煮て
「リュウキュウ」はさっぱり酢の物で。
土佐と言えば「イタドリ」だろう。
「サマツ」の吸い物はリュウキュウを浮かべてお口直し。
「土佐の田舎寿司をどうぞ」
ミョウガ、リュウキュウ、コンニャク、筍。
野菜のお寿司を見るのは初めてだと言う。
土佐は温暖な風土で
四季何かの食べものはある。
だから陸も海も養殖という技術は
それほど必要としなかったのだろう。
「土佐は拾い食い文化やき(笑)」
そして土佐人は人懐っこくて
明るいんです (^_^)
寒鰤は虹一筋を身にかざる 山口青邨