猿板

遊山黒子衆SARUの記録

孫猿の遊山「四国カルスト」 雲の中へ

お〜!!

 「レオ行くぞ! お〜っ!!」
すっかり山慣れしてきた兄。
でも大人は最低限の危機管理を
決して怠ってはならない。


◆静寂の森
 前線は停滞している様で
風の無い森を霧が包み
鳥たちの囀りが響いていた。



◆雲と霧のこと
 「雲の中におるがでね?」
大気中に浮かぶ雲と霧の違いは
地面に接していないものを雲と定義し
地面に接しているものを霧と定義している。
                  
 そうだよ。
君らは街から観る
雲の中にいる事は間違いないよ。



                    
◆変化のとき
 ケヤキ平の木々は
大切な葉緑素を幹にしまい始め
緑色が薄くなり紅葉色が現れていた。



 「霧の紅葉もいいねぇ」
晴天下の鮮やかな風景もいいけど
霧の中に沈めるのも美しと思う。
これは雨上がりだけの風景だよな。
                   

でもやはり河童としては
霧に輝く苔むす老木の風景が良いなぁ〜。
                         
 深山幽谷の趣というか・・・。



                           見えざれば霧の中では霧を見る  折笠美秋