猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2016秋の木曽遊山 結

雲が開く

 気象庁の予報はネガティブだ。
しかし最悪を想定して決断する事は
決して悪いことではないと思う。


◆迎えられたこと
 この上ないタイミングだった。
今回は私なりに考えた決断だったが
人生好奇心を持って飛び込んだものが
勝ちだと改めて感じることが出来た。



 「さすが河童天気予報!!」
穂高北アルプスから中央
そして南アルプスも姿を現した。
                   
 いえいえ
これも観測技術の発達と
雲が知らせるもののお陰だよ。



◆かえり道
 私たちは平成26年9月
噴火の翌週に登山を計画していた。
紅葉に応じて日程を変更していたら
被災していたことは間違いない。
                    
たとえば地震予知連絡会の予知も
唯の一度も的中したことはない。
だからそれぞれが自然に入るという自覚と
対処できる装備を持つ事が必要だと思う。



人間も自然の一部である以上
死を免れることは出来ないから。


          
   災難に逢う時節には災難に逢うがよく候。
  死ぬる時節には死ぬがよく候。
  これはこれ災難をのがるる妙法にて候。
                良寛
                     
◆反省の宴
 締めの宴はもちろん「ねざめホテル」
今回は特に反省する事はないよね (^_^)
 登山は生きて帰って終わる。
この一杯は五臓六腑に染み渡る。



鯉の煮付けに木曽牛のすき焼き。
その地の素材は
そこで食べるのが一番美味しい。
                
        
 翌朝木曽駒ヶ岳が笑顔で
「また来なさい」と見送ってくれた。
 ありがとうございました。
また帰って来ます。



                       去るものは去りまた充ちて秋の空  飯田龍太