猿板

遊山黒子衆SARUの記録

河童の日々遊山 変化のとき

最後の晩餐

 「いよいよ 最後やねぇ」
ホントですよ 寂しくなるなぁ・・・。
「でもね。ウチのものは
  あっけらかんとしちゅがよ(笑)」


◆最後の日
 いよいよ思季亭最後の日が来た。
いつもは静かなお店が今日ばかりは
別れを惜しむ常連さんで満員だった。



◆別れのとき
 「河童ちゃんには
   コシアブラを教えてもろうたね」
 何言ってるんですか!
私の方こそ沢山教えて頂きましたよ。
                
 昨今料理人と馴染み一対一のお店が
あっという間に姿を消してしまった。



それは時代の変化かも知れないが
日本中どこに行っても同じメニューでは
私は多様な風土を持つ島国
日本にいる意味がないと思う。
              
◆旅立つとき
 「河童ちゃん ありがとうね」
よっし!終わったと言う板長の笑顔は
 「いつか必ず会おう」と
言ってくれた様に思えた。



 この週末は引越のため山は休み。
思い出を振り返りながら
道具たちの整理してみるかぁ・・・。


        
 「何十年ぶりに
    だし巻き焼いちゃおき」
 え”〜こんなんでえいがや!


                  


  秋分や午後に約束ふたつほど  櫂未知子