猿板

遊山黒子衆SARUの記録

独り遊山「フスベヨリ谷」 帰り道

まどろむ時

 沢の音は子守歌。
沢風に包まれて長居しすぎたようだ。
 さあ帰ってみようか。


 最近夏は活動を控えるべきだと思っている。
夏山登山は高度差による涼を求めたものだが
標高が低い四国の稜線は活動するには暑すぎる。



 気温25度の環境で
誕生したと言われる人間。
生き物は誕生した環境の
外気温によって体温が決まる。
                
人間は体温は37度だから
外気温25度との12度の気温差で
人間は活動出来る様になっている。



 熱を高温から低温に
動かすことによって運動が出来る。
これは地球上全ての活動の原理原則で
動物は暑い時は安静にしている。
              
活動すると必ず熱を捨てなくてはならない。
外気温が37度以上では熱は逃げない。
それは熱中症だけの話ではなく
身体に重大な障害を残す可能性もある。



 だから暑い時は
のんびりすることが大切だ。


             


  此あたり目に見ゆるものは皆涼し  芭蕉