猿板

遊山黒子衆SARUの記録

独り遊山「フスベヨリ谷」 結

フスベヨリ谷

 風が抜ける沢を離れ
いったん森の道へかえる。
夏の終わりを惜しむかのように
蟬たちが静かに鳴いていた。


◆木漏れ日
 朝の日差しにお天道様が
傾きはじめた事を感じる。
 もうすぐ立秋だものなぁ。



              
 築26年を迎える
八丁ヒュッテに辿り着く。
この小屋にも沢山思い出がある。
 一休みしていくか。



◆腰を下ろす
 再びフスベヨリ谷に下る。
今日はここで良いだろうと
身体が言っている(笑)



 飯食って
少し昼寝して帰ろうか。
時間はたっぷりあるから。
               
 水しぶきが踊る。
見上げればまばゆいばかりの夏空。
太陽の光が強ければ強いほど
くっきりと深い木陰を作ってくれる。



 なんて気持ちいい
場所なんだろう。

                  


  大の字に寝て涼しさよ淋しさよ  一茶