猿板

遊山黒子衆SARUの記録

明治に分け入る遊山 結

湯を沸かす

「河童ちゃん
  ここで休みよりや」
ペースが落ちてきた私に気遣い
和宏さんは湯を沸かし始めた。


◆馬鹿河童
 終着駅に近づいた頃
調子の悪い足の痛みは
ピークに達していた。
 ありがとうございます。



◆待つとき
 明治の鉄道跡に腰掛けて
一人お酒を飲んでお寿司を食べている。
                  
 叶うならここに
人がいた頃を見てみたい。
今から見れば貧しく見えても
仲良く楽しく暮らしていたと思う。



◆終着駅
 「写真撮ってきましたよ」
石ヶ山丈停車場は廃墟だったと言う。
                     

  索道基地跡の煉瓦の遺構。
 ここから端出場へ鉱石を降ろした。



 索道か・・・。
東平が真正面に見えますね。
                     
◆帰り道
 良い遊山でしたね。
和宏さんに感謝していますよ。



 激動の中、子孫の将来を憂い
男と女がそれぞれの役割を立派に果たし
長い歴史を持つ祖国日本を
守ってくれた事は間違いない。
                 
 和宏さん
日本に生まれて良かった。
そして祖先を誇りに感じました。
 ありがとうございました。



                     卯の花の絶え間たたかん闇の門  去来