猿板

遊山黒子衆SARUの記録

明治に分け入る遊山 承

道標

 今回の目的地のはじまり
標高1100mにある角石原への
ショートカット「馬の背」に入った。


◆近道のこと
 馬の背の道は
かつての生活の跡も横切り
ショートカットとは言え
急登ばかり続いたわけではない。


           
◆人が関わったこと
 銅山廃坑の後住友別子銅山
住友林業として生まれ変わり
植えた杉木立がつづく。



 その中に点在するアカマツや桜が
ここがかつて開かれていた事を語る。
                     
 山のお父さんがこの山域には
松茸が沢山あったと言ってましたね。



◆より道したこと
 「ぼっ ぼっ
   ボクらは中年探偵団やもね」
 ちょっと脇道へ入ってみる。


  = 新太平抗 =
                     
 「これって電柱でねぇ」
こっちは地中管が出ていますよ。



◆始発駅
 薄暗い林の先が明るくなり
開けた角石原に辿り着く。
                     
 かつての銅採掘の中心地は
山小屋が建つ登山の拠点になっている。



 さあ ここから
明治の汽車が走り出す。


                 


  仏にはほとけの微笑あしび咲く  飯野定子