薄暗い植林帯を抜け
山上に造られた人工湖
稲叢ダム湖を見下ろす
稜線に上がり一本立てた。
◆広葉樹林
芽吹きの広葉樹林には
春の日差しを冷ますように
強い風が吹き付けていた。
「栃の芽吹きが始りゆうで」
◆ミツバツツジ
土壌の乏しい頂上部に近づき
ミツバツツジ達が現れる。
岩場やガレ場など
厳しい環境を好む強い命は
今年も可憐な花を咲かせてくれた。
◆アケボノツツジ
そしてこの山の見せ場は
頂上付近にあるアケボノツツジ。
例年はGWを過ぎて咲き始めるが
今年は10日以上早いようで
この日ちょうど見頃を迎えていた。
「今年は花の数が凄いね!」
四国はミツバにつづき
アケボノも表年のようだ。
ソメイと見間違うほどの花の数
それはまるで花の滝のようだった。
死ぬものは死にゆく躑躅燃えてをり 臼田亜浪