猿板

遊山黒子衆SARUの記録

太ったライオンはいない

牡鹿

 鹿は餌があれば食べて増殖する。
鹿は根まで掘って食べて
翌年何も生えなくなって餓死する。
鹿は制限が外から加わらない。


 狼は餓死しないように狩りをする。
目の前にいくら餌が沢山あっても
無くならないようにしか捕らない。
栄養ピラミッドの上位ほど制御が効く。



 しかし一番上位の人間だけ制御が効かない。
人間は大脳が破壊されているから仕方がない。
だから人間が言う環境問題が起こるのは
人間の大脳が破壊されている結果とも言える。


                  
 昔日本人は自然の中に住んでいたが
平地を徹底的に開発し尽くしたから
近くに動物がいなくなった。



自然保護を唱える人が言う「鹿の食害」は
日本人に住処を追われた
制御が効かない生き物の正常な営み。
                  
狼から観れば人間が草木を守ると言い
鹿を殺している姿は異常な風景に見えるだろう。
私は生きることに必要がない
創作ジビエなど食べようとは思わない。



                            びいと啼く尻声悲し夜の鹿  芭蕉
= 追記 賢者の言葉 =
  シカが草を食べるとき
 シカの心は痛んでいるかも知れない。
 草も立派な生物であり
 命があり、希望がある。
 土の中で芽を出し
 必死に地表にでてその茎を伸ばしていくのも
 自分の生のためであり
 シカに食べられるために命があるのではない。