白髪山の頂に吹く
北からの冷たい風が
南岸低気圧の動き告げる。
◆白髪山をあとに
「もう一つ行こうか」
そうですね。
今日は順調に進んじゅうもね。
◆縦走路のこと
三嶺に続く縦走路を進む。
山麓から風が吹き上がる稜線は
そこそこ雪が残っていたが
下層は凍りつき注意を要した。
まだらと言えばまだらだが
寂びたいい風景と感じた。
「この道標も朽ちたねぇ」
そうやね昭和からあるね。
◆躑躅の住処
この稜線には躑躅が多く
春は花咲き秋は紅葉で染まる。
今年は花芽の付きが良いようだ。
◆二つ目の山頂
「ここが一番
雪が深いところやね」
いつか雪庇で苦労したなぁ（笑）
空が開く頂「白髪分岐」に登る。
「お昼には余裕の時間やね」
女神の山も
もう良いだろうと笑ってる。
木も草もいつか従ひ山眠る 桂信子
