猿板

遊山黒子衆SARUの記録

大寒の奥物部の森遊山 鎮

鎮めるとき

 自身の発熱は体力を消耗し
しゃりバテは低体温に繋がる。
 冬山では温かいものが一番
インスタントだってご馳走だ。


◆鎮めること
 来週雪が落ち着いたら
山の天辺ですき焼きやるか。
 さあ!今日は温泉、温泉 (^0^)/



◆1999年 遠見尾根で
 あの時「針式気圧計」が異常を示し
我々はリフト駅付近まで後退したが
風速30mの猛烈な吹雪に見舞われ
3人で天幕を死守し死が頭をよぎった。
                     
 翌朝我々の目の前の尾根から
遺体をつったヘリが飛び立った。



あの穏やかな短い晴天で
判断を誤って突っ込んだろう。
                       
その後降りてきたパーティの
虚ろな目の黒くなった顔が
昨晩の「恐怖」を語っていた。
 何が何でも行かねばならんのか!?



雪崩、暴雨雪や噴火などは
人がいなければ正常な自然現象。
                       
装備があるから講習を受けたら
大丈夫だから突っ込むのはどうか?



しかしあの時針式気圧計とあのテント
そして八ちゃっんの存在がなかったら
私たちの今はなかったと思う。
 ありがとう命日を迎えた山の盟友よ。


                        


  降り止めば月あり月を又ふぶき  闌更