猿板

遊山黒子衆SARUの記録

大寒の奥物部の森遊山 結

断念する

 私は古傷が騒ぎ出し
ここで引き返すことにした。
 まだ時間はある
tochiko 頼むよ(苦笑)


◆変化のとき
 再び雲が空を覆い
静かに粉雪が舞い始めた。
上空に流れ込む寒気の
気温はかなり低いようだ。



◆だまし晴れ
 低気圧が繋がらず平行して
通過する場合「疑似晴天」といい
30分ほどのつかの間の晴天の後
暴風雨、吹雪などがやってくる。
                          
登山の場合は気象判断が甘く
疑似晴天が表われた時に行動再開し
遭難する山岳事故も発生している。



 山での気象判断の甘さは
津波など他の災害もそうだが
「自分は大丈夫だろう」という
成功体験に基づく過信だと思う。
                     
◆お帰りなさい
 ヌル谷のナロにも
粉雪が舞いはじめ
ちょっと心配になった頃
二人は笑顔で下りてきた。



 良い経験が出来たようだ。


                     
 さあ温かいものを頂いて
嵐が来る前に帰ろうか。



                           限りなく降る雪何をもたらすや  西東三鬼