「明けまして
おめでとうございます」
山神様が笑顔で迎えてくれた。
本年もよろしくお願いします。
◆今年の雪
「年末は雪が少のうて
お陰様で満員じゃった」
良かったですね安心しました。
「じゃが笹らは辛かろう」
◆科学は自然
人間の科学発展は
自然原理の発見と利用にある。
長年自然を見つめてきた
山神様の視線は正に科学そのもの。
たとえば雪の中はほぼ0度に保たれ
植物の細胞中には糖など
様々な溶質が解けているため
0度では細胞内の水は凍結しない。
私も過去に四国山地で
−25度を経験したことがあるが
笹や幼木などは雪に守られ
厳しい冬を越すことができる。
それは全球凍結もあった
地球の時に激しい環境変化に
植物たちは住処を変えて生き抜き
強くなってきた遺伝子があるから。
◆帰り道
「次は春じゃな」
年末年始の営業を終えた山神様は
4日に下山しご自宅で正月を迎える。
「待ってくれる人がいる山もいいね」
ほんとに有り難いことだと思うよ。
水を確保し資材を何度も歩荷する
これら全ては登山者を想えばのこと。
今年はどんな年になるかなぁ。
今年も皆でおっかなびっくり
ドキドキしながら山を歩こうな。
行ってきま〜す!
大き樹に大き鳥ゐてお正月 雨宮きぬよ