いつもの登り口に車を置く
貸切の林道から見上げる稜線を
朝日が朱色に染めはじめ
青空とのコントラストが美しかった。
◆雪のこと
西熊山が姿を現した。
「新雪が乗っちゅうね」
そうやね霧氷ではない様やね。
◆循環すること
林道は風の通り道。
風に散らされる葉は
再び大地と大気に還る。
森はそれを繰り返している。
◆帰ること
林道を離れ沢を渡り
奥物部の森に分け入る。
「ただいま」
四半世紀棲み慣れた
奥物部の森に帰ってきた。
枯葉舞ふ死にも悦楽あるごとく 林翔