猿板

遊山黒子衆SARUの記録

霜降の剣山遊山 結

山頂の鳥居

 山頂の神社の鳥居を潜る。
ご神体は山麓に降りられても
山自体が神である事に変わりはない。


◆ 水の姿
 山頂は雲の中にあり
目の前で雲が霧氷に変わっている
これから白い妖精の季節を迎える。



◆ 寛ぐ
 「今日が初霧氷じゃ」
それも通ってこそ見える風景
そしてもうすぐ小屋閉めとなる。
 山神様早いものですねぇ。
                        
今年もここに想いを荷揚げ
沢山の思い出を頂いた。



私にも色んな山に登るのが
楽しい時期があった。
                   
でも今はこの様な山歩きが
とても居心地良く感じている。



◆ 帰り道
 「おぉ 晴れたにゃあ」
冬の空気がやってきましたね。



曇っていると弾まない心が
空が開いたら軽くなる。


              
人間は身体より
頭脳が優先する唯一の生き物。
思っている事
意識が現実となるように向かう。
                          
未来が暗いと思っていれば
それに応じて暗くなり
身体の調子が悪いと思えば悪くなる。



でも明るいと信じていれば明るくなる。
思っていることが現実となるのが人間だ。
人生を不幸にするのは頭の中の「幻」なんだろう。


                        


  霜降や鳥の塒(ねぐら)を身に近く  手塚美佐