森の終わりに造られた
大岩を割った石門を潜れば
私達を囲む風景は一変する。
◆信仰のこと
昭和40年代を刻まれた
巨大な石積みが目の前に座る。
山麓から歩いた時代の建造物に
信仰の力を実感する。
◆御神体であること
かつて石鎚山は男山
ここ筒上山は女山として
祀られていたと聞いた。
今でもその信仰は続き
多くの人を迎えている。
◆空へ飛び出すこと
スリリングな鎖場を登れば
目の前の風景が一気に開ける。
◆神の庭であること
筒上山の頂上部は
なだらかな笹原が広がり
コメツツジが点在している。
秋はコメツツジが紅葉し
笹の海の珊瑚礁の様に見える
まさにここは天空の神々の庭。
死ぬものは死にゆく躑躅燃えてをり 臼田亜浪