猿板

遊山黒子衆SARUの記録

猟師K歯医者さんの山歩き「精霊の森」 涼しさ

猟師K

 銃をカメラに持ち替え
四国の山を追い続けた
猟師が惚れ込んだ森。


◆森という処
 白人は森には魔物が棲むと言い
日本人は神々がおられると言う。
それは狩猟民族と農耕民族の
違いだけとは思えない。



            
◆修験の森のこと
 開けた尾根道を離れ
修験者の森に一旦下り
風は再び瑞々しいものとなる。



石灰岩からなる森の大地には
テンニンソウの絨毯が敷かれ
合間に咲く楚々とした森の花が
私たちを迎えてくれた。
                   
この老木も山と共に生きた
多くの修験者を見守ってきたのだろう。



◆分け入ること
 時折霧に木漏れ日が射す
全ての自然現象を美しいと感じた
祖先の遺伝子を実感する時。
                    
居心地の良さを感じながら
私達は精霊の住処を目指し
更に深く森に分けいる。



                    


  大の字に寝て涼しさよ淋しさよ  一茶