猿板

遊山黒子衆SARUの記録

梅雨晴間の奥物部遊山 稜線の風景

尾根に上がる

 山腹を巻く登山道が
大きな倒木に塞がれていたため
道を離れ尾根へ直登することにした。


◆西熊の森
 カヤハゲの尾根に上がれば
この森の主である西熊山が現れる。
 「緑に覆われて見えても
   地面はここと同じやろうね」



◆驚くこと
 「こんなになったがやぁ・・・」
無雪期久しぶりに訪れた
tochikoが大地を見て言葉を失う。
                   
かつてのお花畑は土ごと奪われ
稜線を彩った躑躅やリョウブ達は
寂しい白骨の姿を晒している。



 この状態は「鹿の食害」と呼ばれ
税金を使った鹿の駆除が行われている。


                           
◆変わってしまった風景
「生物は得ることが出来る
   食糧の範囲で繁殖する」
これは自然の摂理として
学会でも合意されていること。



例えばブラックバス駆除の場合
100の範囲で生きているものの
50を駆除してお金(税金)を貰う。
                  
そしてまた100に回復するので
毎年50を駆除するお金が貰える。
自然保護を唱える団体の裏に
この様な陰が見え隠れしてならない。



 鹿を殺す前にどうしてこうなったか?
それを見定める事が大切だと思う。
そして目の前にあるこの風景は
氷河時代の一過性の風景である事も。


                


  死ぬものは死にゆく躑躅燃えてをり  臼田亜浪