ここから上の山域は
廃坑から人が手をつける事なく
全て自然が造り上げた風景。
◆共生すること
20年前初めてここを訪れた時は
もっと視野が開けていたと思う。
雨が多い島国日本の森林は
鳥が種子を運び広がる。
◆自然の摂理
生い茂った森を抜け
稜線に続く「牛車道」に出る。
人の営みにより森を失い
土が洗い流された山は
低木達が土壌を育てている。
このリョウブやツツジ達は
土壌が無くても根圏微生物と共生し
それらが作る窒素で体を造り
落葉し腐葉土層を形成してゆく。
自然に人の保護が必要か?
私はここでいつも考えさせられる。
樹も草もしづかにて梅雨はじまりぬ 日野草城