猿板

遊山黒子衆SARUの記録

再び奥物部独り遊山 山陵へ

風紋

 2月にはいって
陽が春めいた様に感じる。
 それは土佐にいるからか?


◆靴底から伝わる 
 1mは乗っている雪の質は
アイゼンがしっかり効き
足は沈むことなく雪が鳴く。
 雪は水。重いだろうなぁ。



◆森を抜ける
 ブナの森を抜け
ダケカンバの森に入れば


                   
稜線が目線に見え始める
貸し切りの贅沢な風景だ。



でも雪が少ない南山麓と比べ
まだたっぷり雪があるなぁ。


                             
◆南を見る
 樹林帯を抜け振り返れば
陽に照らされた土佐湾が見える。



                             
そして太平洋プレートが盛り上がり
四国が出来たことを改めて実感する。
                 

 やはり土佐人は
過去である山地を背にして
大地が生まれる海を見ているんだなぁ。


               


  かぐはしき冬青空といふ奈落  柚木紀子