韮生の里を見下ろすように
深きところに座する山がある。
そこには古からの祈りが刻まれている。
◆祈りの山へ
大阪の仲間のろさんと
訪れたのは香美市の御在所山。
ここは長く私達夫婦を引きつけ
毎年通う居場所でもあります。
◆人の跡
幼帝安徳天皇の伝説が残る
里人が離れて久しい集落跡から
祈りの山への道は始まります。
かつてここには
多くの人の暮らしがあり
子供達の声が響いていたという。
◆空へ続く
鬱蒼とした杉林に
次第に朝陽が射し始め
やがて空が開け
お祭りが行われていた
土俵跡のある峠に登る。
この峠の鳥居を潜り
神様の処へ真っ直ぐ延びる
石の参道が始まります。
山々に深空賜はる秋祭 桂信子