通行止め迂回のスタイムを
登山リフトで取り戻すことにしました。
お昼は頂上ヒュッテで頂きたいし
時間はお金より大切なのです。
◆雲の上へ
雲の中から出発したリフトは
高度を上げる毎に雲の上に昇る。
私達が西島リフト駅に着いたに頃は
時々陽が射すお天気になっていました。
「いらしゃい」
リフト駅で山神様の笑顔が迎える。
この日山神様と共に登る機会を
頂くことが出来たようです。
◆神様と登る
山神様はいつも
登山者を観ていらっしゃる。
登山道を川にしないように
水の道を常に作らなければならない。
登山者の為の山仕事とは
常に水と対峙すること。
この日々欠かせない仕事を
公が負担することはありません。
◆変わる風景
そして山神様はいつも
山の様子を観ていらっしゃる。
この山域に追い詰められた
鹿の営みにより下草を失った森は
いま命の土壌が流れ始めている。
そんな山の姿を山神様は
黙って観ていらっしゃるのです。
ねばりなき空にはしるや秋の雲 丈草