猿板

遊山黒子衆SARUの記録

石立つ山の遊山 石灰のこと

石灰の山

 石灰岩は比較的風化されにくく
山脈中の高いピークや大きな山となり
ヒマラヤ山脈のエベレストの頂上や
アルプス山脈のアイガーは石灰岩
◆石灰が産むもの
 その様な理由で石灰の山は
独立峰となって残ることが多く
石灰層が多い南四国は複雑な地形となり
多くの植物種が生きながらえる事が出来た。

◆石灰の山に生きるもの
 この岩山の僅かな隙間に
根を下ろした様々な植物達が
長い年月をかけて土壌を形成する。

しかし急峻に切り立った斜面は
土壌の形成に時間を要しますが
菌根菌など巧みに自然を活かし
生き抜く植物たちもいます。
                       
 「ビャクシンは偉いねぇ」
この岩に絡みつく様に根を張る
針葉樹はその最たるもので
巧みに生きる力を実感します。

◆天に近づくこと
 やがて傾斜が緩くなり
足裏が岩から土を感じはじめ
この山の頂上部に森に入りる。
    
 「いいブナの木やぁ・・・」
そこはブナ達の生きる
亜寒帯の森となります。


                           


  雲中にして道岐れ山法師  木内彰志