猿板

遊山黒子衆SARUの記録

和宏さんの花巡礼「西赤石山」 躑躅の風景

稜線に出る

 春の日差しと共に風に乗り
鞍部「銅山峰」に飛び出して
 「これ以上の天気はないですね」
雲一つない空が私達を迎えてくれました。
◆特異な地形
 瀬戸内海が眼下に広がる
海岸線からこれほどの短距離で
標高1,8000mまで駆け上がる地形は
ここと利尻と屋久島しかありません。

ツツジ咲く
 遮るものがなく
風雪が一気に駆け上がる
この山域は厳しい環境にあります。
            
しかし鳥たちが運んだ植物の中で
ここで生きることが出来るもの達が
大地に根を張り少しづつ土壌を養う。

自然とは人が手を貸す必要もなく
強いものだとつくづく感じます。


            
ツツジの女王
 「アケボノツツジ
   咲いちゅう咲いちゅう」
ちょうど山の8合目ぐらいは
5分咲きと言ったところしょうか?
 
ここから見上げる山頂部は
アケボノ色が駆け上がる最中でした。


                    
歩みを進め標高を上げる毎に
花の数は段々減ってゆく。


 
 「今年は蕾の数が
    尋常じゃぁないねぇ」


          
 山頂付近は3分咲き位でした。
でも来週これが全部咲いたら
 「さぞかし凄い風景やろうねぇ」


                




  満山のつぼみのままのつつじかな  阿波野青畝