「お邪魔しますよ」
古いお堂側に車を停め
私達は歩き始めました。
◆人の関わり
国道から農道にはいる。
ここが最深部だろうか？
水とお日様を求め住み移った
集落の脇に登り口はありました。
◆堪え忍び生きる
誕生から太陽活動により
寒暖を繰り返して来た地球で
目の前にある平均気温を観測し
一喜一憂する意味が私には見えない。
どの生き物の都合も
地球には全く関係が無いもの。
そこに生きるのならその環境に
耐えるしかないのだろう。
◆種を長らえるために
この山へ登る道は
里人の作業道を使うもので
枝道が多く勿論道標はありません。
植物は他の生き物を利用して
種の分布を巧みに広げて行く。
人が運び植えた杉や檜と
鳥が運んだ雑木と何が違うのだろう？
「この時期にまた新雪
今年は雪についちゅうね」
やがて薄暗い杉林の向こうが
明るくなって来ました。
核心はもうすぐの様です。
応々といへど敲くや雪の門 去来
