「今年は猪が少ないき」
この日は他の猟師が逃した一頭だけで
猪に会うことは出来ませんでした。
◆寂しいこと
Kさんは「駆除」が過ぎると言う。
「鹿の食害」の名の下に狩猟期が延び
今まで猪猟を禁じてきた時期でも
猪が「駆除対象」となっていると言う。
◆猟師Kさんの想い
犬は鹿を捕らえる事が出来ない。
だから猪猟師を山に入れるために
猪猟の時期を延ばしている。
それでは今まで受け継いできた
猪猟の文化が廃れてしまう。
そんなKさんの寂しい想いが
聞こえた気がしました。
◆山を下りる
人の猟も本能で出来る訳で無く
親とか先輩に学びながら猟師となる。
その今まで継いできた伝統が
廃ればどうなるのだろう?
その答えは
この辺境の地の妖怪が
出すものではありませんよね。
今回は猪に会えんかったけど
「また来ます! 絶対!!」
「また来いや
待ちゆぅき」
猪狩の衆を恃(たの)みて押通る 細川加賀