猿板

遊山黒子衆SARUの記録

冬の五山所道遊山2014 癒しの時

三椏の蕾

 三椏の蕾が膨らんでいました。
単調な杉林に淡い色を添え
春が近づいていることを
教えてくれているのでしょう。
◆祭りの跡
 山道は土俵の跡がある
開けた広場に行き着きます。
ここは元々韮生山祗神社の境内で
対面の集落に下る峠でもあります。
             
一昔前は神祭の折に
この峠に山麓の力自慢が集まり
盛んに奉納相撲が行われ
賑やかであったと聞いています。

◆長い石段
 鳥居を潜れば山頂までの
長い参道がはじまります。



両側に聳えるスギの巨樹の間を
潔いほど真っ直ぐ伸びる
山道の殆どは石段が組まれています。

修行する山伏が石を積んだのか
篤い信仰を寄せた村人が積んだのか。
どちらにしても静寂の中にある参道は
今も確かに聖域であり続けています。
              

◆温かいところ
 150年前の暦が刻まれた
神門の奥に導く道標の先には



                  
八十八ヶ所霊場に納められた石仏が
訪れるものを静かに待っています。



この仏様がいらっしゃる事が
私がこの山が好きな訳の一つ。



 どれ一つとして
同じ表情のない仏様たちは


 みな良いお顔をしていらっしゃる (^o^)


                  


   日のひかりひとときとどき仏の座  山口速