猿板

遊山黒子衆SARUの記録

河童の日々遊山 STOREのボーダー展

STOREのボーダー展

 モノトーンの冬山から
降りてきた休日にtochikoと二人で
友人の営むギャラリーの企画展へ。
◆若い職人の技
  19×19=361色 ウール100%
 19色のたて糸と19色のよこ糸で織った
 チェック柄ワンピースです。

 たて糸とよこ糸が50%の割合で
 交差することで361色のマス目が生まれ
 リピートなく織られた生地は
 刻々と色が変化していきます。
                 
 STOREの特徴である
 「ベーシックであり一点もの」を
 「織物」で実現しました。

◆先人の心
 厳しい冬がある日本。
色彩も四季それぞれですが
冬は白と黒の世界となります。
              
そんな日本で最も雪の時期が長い
加賀で生まれた「古九谷」磁器の
青、緑、黄などの濃色を多用した
華麗な色使いと大胆で斬新な図柄は

長く日々続く単調な風景に
鮮やかな艶を添えようとした
先人の粋な心であると感じています。

 tochiko 冬には
鮮やかな色を纏わなきゃね!


                 
 「河童さん
   お抹茶でも如何ですか?」




                                 齢にも艶といふもの寒椿  後藤比奈夫