猿板

遊山黒子衆SARUの記録

食うはきぬ土佐帰郷2013 里に生きる

表紙 来年の種

 母が来年の遺伝子を蓄える。
またこの小さな種の一粒一粒が
お天道様の力を蓄え実りをもたらせる。
◆野良仕事
 檮原に帰れるだけで嬉しい。
そんな有り難い仲間達は
今年も母を助けてくれました。

◆大豆の脱穀
 今回は秋の収穫のお仕事
大豆の脱穀作業でした。
 まずは母が見本を見せる。

サヤから豆をたたき出して
振るいに掛けてサヤを取る。



◆昭和の道具
 ここで登場するのが
60年以上は使っていると言う
「唐箕」という古い農機具です。

唐箕は穀物の殻などを除去する道具。
内部の翼車を回転させ風を起こしながら
上部の漏斗から穀物を落下させると
比重の軽いサヤなど雑物が飛ばされ選別される。
               
◆大地と人が造るもの
 ここの農作業は全てが手仕事。
母は機械では豆が駄目になると言う。


 「これを体験すると
   一粒一粒が勿体ないと思うよ」



土作りから始まり天日干した大豆は
原料から100%手作りの味噌などに変わる。


 「そりゃ〜ぁ美味いはずだよ!」



どんな加工食品を作ろうとも
「本物」に勝るものは出来ない事を
私達は確かにここで体験しています。


 雨に間に合って良かったね。 母ちゃん(^o^)


               


  競ひゐし脱穀音の一つ熄む  右城暮石