猿板

遊山黒子衆SARUの記録

tochikoな山歩き 樹の道

ご挨拶

 山を歩くと
季節を肌で感じることができます。
冬支度をした木々の中にも
行く秋を惜しむように
枝先に葉を残した
シロモジやカエデたちに出会いました。


  きれいだなぁ・・・。



 
☆今年もありがとう
 小屋締めのご挨拶に訪れた帰り道
「久しぶりに一の森へ行ってみん?」
との和宏さんの提案で
一の森経由で下山することにしました。
 おそらく20年振りに歩くコースです。
      
 登山道の途中
「シコクシラベ保全林」とありました。
「シラビソ」
四国に分布するものは「シコクシラベ」という
変種として扱われるそうです。

☆新たな出会い
 「シコクシラベ」
そういえばこの樹のことを
最初に私が知ったのは
女神三嶺が表紙のこの本でした。
                  1990年5月30日発行
 内容はこんな感じ

この本の中でシコクシラベの分布はこう書かれています。
石鎚山系と
                      無名峰
笹ヶ峰


 もみじ谷
 そして剣山系でこれほどの
群落になっていたのは知りませんでした。


                       
 樹木の寿命は短いとのことですが
稚樹も多く育っていました。

☆冬枯れの中のお天道さま 
 そしてこの日はもう一本
冬枯れの中に大好きな大樹を
見つける事が出来ました。
           
 遙か向こう眼下の祖谷谷の中に
陽だまりのように明るく紅葉する樹。
色といい葉の大きさといい
おそらく「栃」でしょう。


その冬枯れの森に一輪色を添える樹は
見つけてくれよと云わんばかりに
明るい色を見せてくれました。



                冬といふもの流れつぐ深山川  飯田蛇笏