猿板

遊山黒子衆SARUの記録

一本の森の遊山 野地峰

立冬へ

 雨上がりの空に
いわし雲が泳いでいる。
そんな三連休最後の日は
歯医者さんとの遊山でした。
立冬に向かって
 山に向かう道すがらに渡る
四国の水瓶「早明浦ダム」は
朝日に染まる冬の雲を湖面に映し
季節の変わり目を告げていました。

◆低山の秋
 「河童ちゃんと2人は初めてやね」
tochikoは仕事。猟師Kさんは用事。
たまには残りもの二人もいいでしょう。

今回の野地峰(1279.4m)は
四国山地の主稜線のほぼ中央
土佐と伊予の国境にある山。

そんな単調な風景の低山にも
広葉樹が秋の彩りを添えていました。

          
        
◆首なし地蔵
 稜線にはまだ
厚い雲がかかっていました。



その風が吹き付ける雲の中の
古い峠道にある野地峰の頂には
首のないお地蔵様がいらっしゃいます。



いつ無くされたのか
でも来る者がそれぞれの
お顔を乗せて祈ったのでしょう。
              


    此秋は何で年よる雲に鳥  芭蕉