猿板

遊山黒子衆SARUの記録

初秋のプチ遊山「天狗塚」 雲流れる

Lastattack

 稜線はなだらかに見える剣山系も
太平洋プレートの巨大な力で隆起した
大陸プレートの最前線の盛り上がりで
稜線に上がる最後の登りは急峻なのです。
◆「環境」は誰が決めるのか?
 雨や雪は1,800m付近を流れ
その天への最前線となる稜線は
平野部と全く違う環境となり
そこに生きる命は厳しく選ばれます。

◆自然とは何か?
 「こりゃぁ何ちゃあ見えん」
麓から吹きあがる風は
気圧差により雲を生み雨となる。
                 
平地で気体であった水も
山に上がれば液体になる。
それが人にとって不快であっても
そこに生きる命には必要なものなのです。

◆それぞれの居場所とは?
 「さて降りろうか」
そうですよ。これが今日の一期一会。
山という世界はその様なものなのでしょう。

だから思い残すより思い切る。
私たちがこの山に来る機会は
これが最後ではありませんものね。
            
「下は晴れちゅうにゃぁ!」



 「ここがえいろう」
そうやね。
森に守られたこの場所で
お昼にするのが良いと思います。


                                 去るものは去りまた充ちて秋の空  飯田龍太