水蒸気が地表や水面の近くで凝結し
微少な水滴となって大気中に浮遊し
煙のように見えるものを霧という。
◆神の山へ
古くは春秋ともに霞とも霧ともいったが
平安時代以降から春の方を霞
秋の方を霧と呼び分け季語となった。
◆霧の中へ
今夏少雨であった四国に
久しぶりにまとまった雨が降る週末。
和宏さんと共に剱山頂上ヒュッテに
遊びに行くことにしました。
「雨が降って森が喜んじゅうね」
私も同じ事を感じていました。
この変幻自在に姿を変える水が
森の全ての生き物を養います。
「鳥が鳴きゆう」
霧が包み静寂に覆われた
森に入れば五感が冴え
湿気すら心地良いものとなり
森との一体感を覚えてきます。
中間地点となる西島リフト駅から
森林帯を抜け雨は横殴りとなり
カメラ撮影はここが限界でしょう(笑)
見えざれば霧の中では霧を見る 折笠美秋