3日目は朝から雨。
でも雨には雨の風景がある。
この日は和宏さんの提案で
吉野川源流域の森を訪れました。
◆四国最深部へ
旧本川村を目指しR194を
仁淀川支流に添って走る
春雨に煙る風景に胸弾みます。
峠を上がれば山間集落に入り
道端には今年最後になるだろう
山桜が咲いていました。
私はこの花には雨が似合うと思う。
ひかり降るごとく雨来て山桜 茨木和生
◆緑輝くこと
林道脇に車を停め
小雨が降る中森へ分け入る。
そこには冬から目覚めた木々達が
柔らかい若葉を芽吹かせていました。
私はこの森の芽吹き
そして雨粒を纏う姿に
堪らない魅力を感じます。
◆河童の独りごと
「風」は若葉の水分を蒸発させ
木々は毛細血管現象により
根から「水」を葉まで吸い上げ
光合成を行っています。
森には「水」と「風」が必要なのです。
「風力発電」も「水力発電」もほどほどにと
森が言っているように感じませんか。
風の音朴の若葉に来て消ゆる 稲畑汀子