猿板

遊山黒子衆SARUの記録

節分の日の遊山 起

路傍の菜の花

 土佐は菜の花が咲き始め
寒暖を繰り返しながら
ゆっくりと春に向かいます。
◆仁淀ブルー
 雪解け水が流れ始め
透明度が増した仁淀川
山を覆った冬を海に帰し
春の風景に近づいています。

◆思い出の山
 今回訪れる山は石鎚山系にある
寒風山から伊予富士の稜線です。
ここは初めて山で夜を明かした
私たちの登山が始まった場所。

そして10年間通い続けた山小屋で
春は登山道の整備、夏の草刈り
秋は薪作り、冬の雪下ろしなど
思い出が沢山眠る山域でもあります。
          
◆残雪の森
 登り始めにあるブナたちの森は
固く締まった雪に覆われていました。



 「今日は暖かいね」
この森も三寒四温を繰り返し
春に向かっていくんだね。


          
◆節分の空へ
 まだ冬を眠る柞の森から
空を切る稜線が見え始める。



もうすぐ思い出の場所だね。
 「そうやね。懐かしいね」



                             菜の花の昼はたのしき事多し  長谷川かな女