いつも猪や鹿の肉を頂いている
猟師Kさんの猟に同行するために
土佐安芸郡の清流「伊尾木川」を
Tochikoと二人で遡っています。
◆猟師達の小屋
今宵もこの里山で猪を追う
猟師達が集まるこの小屋は
いつも温かい空気を感じます。
◆里の恵み
今年獲った猪の肉を
焚いてくれたキムチ鍋。
猟師自ら焼いた炭を熾し
犬たちが捕らえ猟師が仕留めた
鹿肉は塩こしょうだけで頂いても
まったく臭みもなく旨い。
銃や罠で捕らえた鹿肉の
あの臭みは一体何だろう?
◆猟師の宴
「わしらぁも犬も猪も命がけよ」
きちんと獲ってきちんと捌けば
肉に臭みは残らないと言う。
それは自然に対する畏敬の念
感謝の心の現れだと思う。
「河童ちゃん。今年こそ
30貫越えを仕留めろうき」
小雨降る小屋の温かい宴で
猟師たちは豪快に笑ってくれた。
猪鍋や山の見ゆるを上座とし 井上弘美