猿板

遊山黒子衆SARUの記録

冬を迎える四万川遊山 循環する

お届け物

 山里で独り暮らす母を
いつも見守ってくれるご近所に
鰹のたたきを届けに行きました。
◆心を交わすこと
 いつもありがとうございます。
「これしか無いけど持って帰りや」
お裾分けに瑞々しいほうれん草と
天日干し原木椎茸を頂きましたm(_ _)m

◆お天道様を頂くこと
 母の米の糠を使う漬け物用に
今年も大根を干している。

その稲木のご飯を食べてみてば
今まで食べてきたお米と
全く違うものであることがよく解る。
 お天道様はありがたいもの。

そんな今年の恵みを保存する作業が
この集落全体で行われていました。

◆人の営みのこと
 お天道様の様子をうかがい
土と対話しお互いが持ち寄り暮らす。

帰るものは大地に還し、ゴミは燃やす
どちらも二酸化炭素を大気に帰す行為です。
全てのものに必要な炭素を持ち循環する
二酸化炭素を出す事の何が悪いのでしょうか?

 自然が厳しいから助け合い
ものが乏しいから分かち合う。
何も増やさず減ることもない営みが
ここにはまだ生きています。

そんな地球の大きな流れの中にある
四万川の暮らしも、そして都会の暮らしだって
どちらも自然の一部だと私は考えます。

                             稲架組んで水郷の景新なり  高野素十