枯れた山紫陽花に積もる雪は
今年の役割を終えた小さい命に
神が手向けた花のように思えます。
◆山を下る
風が吹かず雲が動きそうもないので
私たちは目的としていた登山を諦め
シラサ峠から山麓へ下ることにしました。
◆木霊の宿る森
いくつもの河が生まれる
シラサ峠付近に広がる森は
ブナ達が生きる柞の森。
樹木は100年を生きれば木霊が宿り
自由に歩き踊ることが出来ると言う。
今に伝わる古の言い伝えは
森と共に生きてきた先人達が
この様な森のシルエットを観て
感じたものなのでしょう。
◆湯気の向こうに
そんなシラサの森にある小屋が
この日の遊山の場となりました。
口福は和宏さん得意の豚汁と
関東の仲間から頂いたシウマイ。
その湯気の向こうに見える
小さな幸せこそ遊山の極意と感じます。
「下はきっと晴れちゅうろうね」
そうやね。和宏さん(笑)
湯気立てて大勢とゐるやうに居り 岡本眸