猿板

遊山黒子衆SARUの記録

道迷いのこと

化身

 いま四国の高山帯には
植林に住処を追われた鹿達により
下草が失われた森が増えています。



 先週訪れた剣山系は特に顕著で
一般に公開されている登山道でさえ
確認しづらい箇所が増えています。



                 


 一度間違ったルートに入れば
そこが踏跡となり次の人の目に付きやすくなる。
また薄暗い場所では獣道もそれらしく見え始める。



私達が訪れた時も下山ルートを誤った
県外の登山者が道迷い遭難に陥り
数ヶ月前には三嶺の下山時にも
同様の道迷い遭難が発生しています。



 特に四国の山では
携帯電話は期待出来ないと考えて
地図、コンパス等の知識と装備を携帯し
食料・ツエルト・防寒具など非常時の対応を
是非お願いします。



 そして山に入るのは自己責任です。
たとえその様な状況に陥ったとしても
あなたには帰りを待っている人がいます。
慌てず決して生きる事を諦めず行動して下さい。


元ガイドだった私は
「引き返す時はどんな時?」と聞かれたら
「怖いと思った時」と答えるようにしています。



                     不自由を常と思えば不足なし  徳川家康