思わぬ紅葉の当たり年で
長いリフト待ちにあった土佐隊と
食う寝るきぬ隊は17時を回って
中間地点「浄土乗越」に着きました。
◆仲間とのとき
「何とか日暮れに間に合うろぉ。」
夜行登山は慣れているとはいえ
初めてのコースでは不安なもので
4度目の食うちゃんの存在は心強かった。
◆心が集うとき
「おかえりなさぁ〜い♪」
微かな小屋の光の方から
聞こえてくる駒ちゃんの声。
わいちゃん、さよちゃんの笑顔。
「ただいま〜♪」
18時過ぎ何とか辿り着いた
不謹慎な登山客を迎えてくれた
頂上木曽小屋はとても温かかった。
「このカレー、めちゃ旨っ!」
◆変化のとき
一晩中続いていた雨音が
明け方ぴたりと止まった。
みんなが諦めていた朝は
初冠雪という神の恵みに変わり
山を覆っていた雲が静かに流れはじめた。
これこそ自然が見せる変化の美。
有り難い事です。
全山の紅葉に対す一戸なり 永島靖子