猿板

遊山黒子衆SARUの記録

夏の終わりの満月の夕べ 向かうこと

剣山へ

 朝夕微かに涼を感じ始めた9月。
高山に一足早い秋の風を求め
大阪のnoroyamaさんをお誘いして
和宏さんしげさん達と剣山を訪れました。
◆夏の終わりに
 霧の中に小雨が降る剣山の朝。
この夏大雨に見舞われた四国の森も
木々はまもなく今年の成長期を終え
長い冬への準備に入ります。

◆noroyamaさんの目線
「葉っぱ一枚一枚に物語が
 書き込まれている様に感じます。」
その虫食い跡や色の濃淡には
今年の夏が刻み込まれ

寿命の長い樹木は
その姿に長い風雪を刻み
短命な私たち森を訪れるものに
多くの学びを与えてくれます。

◆変化の時
 大切な記憶を残す森から
風と共に雲が流れる笹原に出る。

時折青空が覗き森から白い炎立つ
変化の風景が間の前に広がる。
「雨の山歩きも良いものですね。」

そしてこの道の先には
長年この山を守ってきた人がいる
私たちの居場所が待っているのです。

                                 見えざれば霧の中では霧を見る  折笠美秋